夏は野菜が美味しい季節。
今回は、ちょっと苦くてクセがある野菜ですが、個人的に大好きなゴーヤとその育て方について紹介していきます。
- 家庭菜園でゴーヤを育ててみたい方
- ゴーヤに詳しくなりたい方
- ゴーヤが好きで好きでどうしようもない方
この記事を書いているGeroge(父)は、都内在住のサラリーマン。通勤電車のほぼ全てを読書に費やし、年間100冊程度の本を読んでいます。また、家庭菜園も大好きです(プロフィール)。
ひさびさの家庭菜園記事なので、張り切っていきます
\ それでは、いってみましょう
ゴーヤってどんな野菜なの?
ゴーヤの国内産地
ゴーヤといえば沖縄!、ゴーヤチャンプルーというイメージだけど、国内の産地はどうなっているの?
1位はやっぱり沖縄で40%弱。2位は宮崎。
暖かい九州地方が多いですね。
群馬が4位に入っているのが意外ですが、西日本から北関東まで広く栽培されている野菜なんですねー
海外では?
ゴーヤはもともとはインドとボルネイあたりの原産。日本には中国大陸から伝わったといわれています。
タイなどの東南アジア、中華料理で使われているのをたまに見かけますね
栄養価が抜群
ゴーヤを食べると夏バテに良いといわれますが、実際の栄養価はどんなものでしょうか
ゴーヤは苦いからあまり好きじゃない…
ゴーヤの苦味が苦手な人は多いと思いますが、
この苦味成分はモモルデシンといってゴーヤ特有のもの。
モモルデシンには、胃液の分泌を促進したり、胃腸の粘膜を守ったりする働きのほか、
血糖値や血圧を下げる効果があるといわれいて、これが夏バテ予防にとっても効果的。
また、ゴーヤ100グラムあたりには、ビタミンCが76mg含まれています。
これはGeorge(父)の大好きなトマトの5倍、ビタミンCの代名詞であるレモンの約3/4にあたります(日本食品標準成分表(八訂)増補2023年から引用)
ビタミンCは、コラーゲンの生成や鉄の吸収を促進するなどカラダの調子を整えるのに必須の栄養素。
人間の体内で作ることができないので、食事で摂取する必要があります。
ゆでると苦味がなくなって食べやすくなるゴーヤですが、モモデルシンやビタミンCは水に溶けやすいので、油で炒めて食べるのがポイントです
種からゴーヤを育てる
いつもは市販の苗を買って定植することが多いのですが、今回は初めて種から育ててみました。
ちなみに、種は昨年自家採種したものを使っております。
それではステップ毎にみていきましょう〜
栽培スケジュール
ざっくりとしたゴーヤ栽培のスケジュールはこちらです。
栽培ステップ
野菜栽培は土づくりで決まる。プランターの場合は市販の野菜用の土が便利です。路地植えの場合ですが、ゴーヤの好適土壌pHは6.0~6.5となっており、酸性土壌に弱い傾向があります。
したがって、植え付け2週間前に苦土石灰をまいて土壌酸度を調整しましょう。植え付け1週間前に化成肥料や堆肥をすき込んで完成です。
土壌の酸性度を測るpH(ペーハー)というのはよく聞くけど、どうやって測るの?
薬剤で測る方法もあるんだけど、最近、とっても良い機器を発見。
電池不要で、測定は1分間土壌に差し込むだけが特徴の土壌酸度系です。土づくりにこだわりたい方へおすすめの一品
ゴーヤの発芽地温は25〜30℃と高め。地域によって適期は異なりますが、東京であれば3月下旬〜4月上旬くらいがベストでしょうか。
ポットで育苗する場合は、透明なビニール袋に爪楊枝で穴をあけ、ポットに被せると地温も上がって発芽しやすくなります。種を蒔く前日に水につけておくのもポイント。
ひとつのポットには2~3粒の種をまいて発芽を待ちましょう。こちらの写真は発芽したばかりの様子。種の硬い殻も残っていてかわいい感じです。
昨年自家採種した種を3粒まいて発芽したのは1粒のみ。発芽は苦労するかもしれません。特に温度管理が重要だと思います
発芽して一週間くらいでこんな感じです。本葉が2〜3枚付いたら定植しましょう。
ゴーヤは蔓(ツル)性の植物なの格子状に組んだりネットを張ることにより、緑のカーテンに仕立てることができます。
また、本葉が6枚程度になった時に成長点を摘心することにより葉っぱの付け根から子づる、
孫づるが伸びるのようになって、雌花(めばな)が多く咲く(収穫量が多くなる)と言われています。
必ずしも必要な作業ではありませんが、緑のカーテンを作りたい、たくさんのゴーヤを収穫したい人にはおすすめの作業です。
ゴーヤには雄花(おばな)と雌花(めばな)ありますが、感覚的には雄花9、雌花1くらいの割合で圧倒的に雌花が少ない印象です。
基本的には、昆虫さんがせっせと受粉してくれるのですが、マンションの高層階や昆虫の少ない都会で育てている場合は人工授粉することをお勧めします。
人工授粉はとてもカンタン。雄花を花ごと摘み取って、雌花の先にこすり付けるだけ。
雌花は、写真のように花の付け根が小さいゴーヤになっているからすぐにわかるよ。タイミングを逃さないように毎朝チェックしましょう
ゴーヤの病害虫で有名なのはうどんこ病です。うどん粉のような白い粉が葉っぱに付着した状態になり、感染が広がると最後は枯れてしまいます。
うどんこ病は、周囲の植物にも伝染しやすい怖い病気です。見つけた場合は速やかに取り除きましょう。
窒素系肥料をあげすぎない、風通しや日当たりをよくする、乾燥させすぎないといった点が気をつけるポイントです。
ゴーヤは日当たりと風通しの良いところで水やりをしっかりとすれば、どんどん実をつけて成長していきます。30cm程度の大きさになったところで収穫しましょう。完熟ゴーヤをそのままにしておくと、株が疲れてしまいます。
収穫時期は東京で8〜10月初旬。涼しくなるまでが収穫シーズンです。
食べるのはともかく、大きく育ったゴーヤを収穫するのはとっても楽しいよね
収穫時期になったら全てのゴーヤを収穫せずに何本かはほったらかしにしておきましょう。ゴーヤは完熟すると写真のように緑から黄色に変色し、最後は実が割れ赤い種が顔を出します。
この状態になったら皮を剥いで、中の赤を種を取り出し、赤いゼリー状のものをしっかり洗い落とした後にしっかりと乾燥さます。
乾燥が不十分だと、来春までにカビてしまうことがあるので要注意です。
種はジップロック等に入れて涼しいところで来春まで保存しておくと良いですよ。
我が家は冷蔵庫で保存しています
ゴーヤ栽培が初めての方は、こちらのスターターキットが便利🎵
まとめ
緑のカーテンで有名なゴーヤですが、食べれば夏バテ防止効果もある、まさにザ・夏野菜。
家庭で栽培するのも難しくないので、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
子供が嫌う苦味。加熱処理をすると苦味は取れますが、茹でるのは厳禁。
せっかくの栄養が水に溶けて出してしまうので、油を使って炒めるのがおすすめですよー。
子供が苦手ということだけを除けば、家庭菜園としては本当に万能な野菜だと思います
苦味が苦手な方向けに、白いゴーヤもあるよ。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました〜
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