「人前に出ると、どうもうまく話せない」、「プレゼンだけは勘弁」、「議論をしても対立するばかり」……
人が意思疎通を行うにあたって避けては通れない「話す」という行為ですが、
これを苦手としている人は想像している以上にたくさんいらっしゃるのではないでしょうか。
本書は、「話す」ことをテーマに、あの「人を動かす」で有名なD・カーネギーさんが
「どうしたら人前でうまく話すことができるか」の秘訣をまとめたものになります。
今回も期待大です
この記事を書いているGeroge(父)は、都内在住のサラリーマン(管理職)。通勤電車のほぼ全てを読書に費やし、ビジネス書を中心に年間100冊程度の本を読んでいます。(プロフィール)。
- 人前でうまく話せない自分をなんとかしたい方
- 相手にしっかりとメッセージを伝えるにはどうすれば良いか知りたい方
- 聞き手を味方につける方法、意見が異なる相手と議論する方法など、「話す力」を身に付けたい方
うまく話せたらかっこいいな!
\ それでは、いってみましょう
話す力を身につけるための前提とは
社会人になると人前で話す機会って急速に増えますよね。
自己紹介くらいならともかく、社内会議のプレゼンだったり、お客様への営業だったり……
「人前で話すと緊張してうまく話せない」、「パニックになって、伝えたい内容を忘れてしまう」、「人前でうまく話すことができたら人生変わっていたかも」…….
こんな悩みを打ち明けてくる生徒(カーネギさんは先生でした)に対し、
“訓練すれば、「話す力」はいつでも、何歳からでも身につけることができるよ”とカーネギーさんは言います。
「人民の人民による人民のための政治」という演説で有名なリンカーンも、最初は話すことが苦手だったのだとか。
7千人を超えるビジネスマンに「話す力」を説いてきたカーネギーさんが、
特に大事だと考える4つのポイントを紹介しています。
- 能力の獲得を、強く望み続ける
- 何を話したいのか、決めてから話す
- 自信があるように振る舞う
- 実際に練習する
「❶能力の獲得を、強く望み続ける」は、パッション(情熱)のこと。つまり、やる気ですね。
「話す力」に生まれながらの才能といった要素はないため、必ず話すことができるようになると信じて訓練すべしということ。
「❷何を話したいのか、決めてから話す」は話す前に「何を話したいのか」をしっかりと整理するということ。
何を話すかの整理ができていないのに話し始めると、緊張して頭が真っ白に……
「❸自信があるように振る舞う」は、人前に出ると緊張してしまう人は、
「不安や恐怖なんて感じていないフリ」をしようという考え。
どういうこと?
行動は感情に影響を受けるのが普通だけど、ほぼ同時に起こるので、意志の力でなんとかしやすい行動を変えることで感情をコントロールするということだよ。
「深呼吸する(行動)→気持ちが落ち着く(感情)」がわかりやすい例かも
そして、最後の「❹実際に練習する」。これが一番大事であるとカーネギさんは言います。
できるようになるには、シンプルに「練習する」しかないので、あたり前といえばあたり前なのですが、
「話すこと」に限ると、練習することって少ないですよね。
確かに「話す」練習はしないかもね
カーネギー流、話すためのテクニック(Tips)
本書では、相当数の話すための秘訣・Tipsが事例とと共に解説されています。
ここからは、個人的にこれはっ!と思ったものだけ簡単に紹介します。
本物のメッセージを持つ
人前で何かを話すうえでは、「これだけは絶対に伝えたい」というものがあるはず。
この絶対に伝えたい本物のメッセージはなんなのか。
これが曖昧なまま話し始めてしまうと、聞き手も、話し手も不幸なだけ。
逆にいえば、話すことで伝えたい「本物のメッセージ」さえ明確に整理できれば、うまく話せると
カーネギーさんはいっています。
話す力の秘訣の半分がこれ。
アイデアをメモする
頭に浮かんだアイデアは常にメモを取ること。
誰の助けも借りずに、自分の頭で考えるこそから価値があるとのメッセージ。
アイデアってすぐに忘れるのでメモをとって書留めておくことが大事です。
話すテーマを考える観点では、100の材料を集めてその9割は捨てるる気持ちで行う。
これらは、あらゆることの準備の基本であるとカーネギーさんは言っています。
個人的には……ランニングしている時と昼寝から起きた瞬間がアイデアが閃くゴールデンタイムです
話の構成を考える
「人前で話すこと自体に何か決まった方法があるわけではない」としながらも、
比較的簡単に話を組み立てる型が紹介されています。
パターンA:
- 事実を述べる
- それについて論じる
- 行動を呼びかける
パターンB:
- 解決すべき問題がある
- それについて私たちがやるべきことを述べるそれについて私たちがやるべきことを述べる
- だから協力が必要だと訴える
パターンC:
- 聴き手の関心を得る
- 聞き手に信頼される
- 事実を述べ、自分の提案には利点があることを教える
- 聴き手が行動を起こすように動機づける
テーマが決まっているけど何から話しをして良いかわからない時などに使ってみよう
話し手は、聞き手との共通点を探すべし
異なる相手と議論をする際に試みる価値があるも1つの方法として、
「議論を始める前に相手との共通点をを探し、たくさんのYESを引き出すことが重要である」
という点が参考になりました。
多くの人は、自らのプライドのために自分の考えに執着し過ぎる傾向にある。
このため、“NO”が最初に来てしまうと、その後に”合意”まで持っていくのはより難しくなってしまう。
まずは相手の立場に寄り添って、相手の”YES”をたくさん引き出した後に、議論することが重要ということ。
頭ではわかっているのだけど……難しい。
訓練が必要
まとめ
本書は「話す力」というタイトルでありながら、「記憶力を保つ方法」であったり、
「周囲から注目される技術」だったりと、過去の偉人の事例や人間の真理にも触れながら、
幅広いテーマが解説されています。
本書で紹介されている方法論をカテゴリー化して整理してみたので参考にしてください。
結論、話すためのテクニックは多くありますが、
「話す前の準備」が重要であり、それを準備するに当たっての前提は、
「能力の獲得を強く望み続ける」ということと、
「熱意を持って話す」、ということに収斂するのだと理解しました。
本書を読んだことで、世界的ベストセラー作家、
D・カーネギーさんの代表的な3冊(「人を動かす」、「道は開ける」、「話す力」)を読み終えました。
物事の原理原則からテクニックまで、どの本も、読むたびに新たな発見がある素晴らしい本です。
ビジネス書の原点といっても良いこの3冊。
ビジネスマンであれば、なるだけ早めに読んでおくことが得策だと思います。
最後まで読んでくれて、ありがとうございました〜。
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