先日、「感情は、すぐに脳をジャックする」を読んで“プルチックの感情の輪”という人の感情をテーマにした面白い理論を知りました。
本とプルチックの感情の輪について、備忘も兼ねてブログに記しておきます。
ちなみに、こちらの本はBOOK HOTEL 神保町さんのワンコイン選書サービスで選書いただいた本です。
選書サービスは、何だか福袋を買った時のようなドキドキ感がいいですね
- 感情の本質について興味がある方
- 人間関係やコミュニケーションに悩んでいる方
- 自分の感情に向き合う術を知りたい方
\ それでは、いってみましょう
プルチックの感情の輪
本書を読んで最も良かった点は、人の感情をテーマとした理論、“プルチックの感情の輪”を知ったことです。
アメリカの心理学者ロバート・プルチックが1980年に発表した理論で、その後の感情の研究に大きな影響を与えています。
カラーパレットみたいだけど、どう理解すれば良いの?
- 人の基本感情を、喜び、信頼、不安(恐れ)、驚き、悲しみ、嫌気、怒り、予測(期待)、の8つで定義
- 基本感情にはそれぞれ3段階の強弱が設定されており、花びら部分を内側に向かうほど強い感情になっている(例:恐怖→不安→懸念、激怒→怒り→苛立ち)
- 各花びらの反対側に位置する感情同士は相対的な関係(相対感情)にあり、感情を理解するのに役立つ(喜び⇄悲しみ、不安⇄怒り ……)
- 各花びらの間には、隣り合う基本感情の組み合わせによる混合感情が存在する(喜び+信頼=愛情、信頼+不安=服従 など……)
相対感情の見方の例として、
「喜び」という感情は「悲しみ」を感じた後の方が大きくなる。
「驚き」という感情は「予測(期待)」が外れた時の方が大きくなる。
といった様に感情の輪を見て確認することができます
隣り合う感情の見方の例として、
その「怒り」の背景には、「期待」だったり「嫌気」という基本感情があるかもな?
とか考えるわけです
この理論のすごいところは、複雑な要素が絡み合って湧き起こる人の感情が、視覚的かつ体系的に整理されている点に尽きると思います。
自分が今感じている「怒り」はいったい何なのか?
恐れや不安?いや期待を裏切られたから?
など、自分の感情を感情の輪を意識しながら冷静に振り返ってみるのも面白そうだなと感じました。
人間の行動は感情で決定されていくことが多いと思うのですが、意外と、その時に感じていた感情を言葉で説明するのって難しいですよね。
感情の輪を使えば、まだ気づいていない自分の思考のクセがわかるかも
自分の感情の整理に役立つね!
特定の感情に長くとらわれないようにしよう
「感情の輪」という素敵な理論を知ったとしても、自分の感情を正しく把握することは難しそうですよね。
本書の中では、その難しさを認めた上で、1つの感情に長くとらわれないことが大事であると主張しています。
人は、良くも悪くも感情というフィルターを通じて世の中と繋がっているので、
全く同じ事象を目の前にしても、その時の感情によって捉え方が180度異なってきます。
例えば、「悲しみ」に長くとらわれていると思考そのものが悲観的になりますよね。
特定の感情に長く囚われていると、世界からのインプットの内容に偏りができてしまい、
結果としてアウトプットも偏ったものになってしまうのです。
では、どうすれば「1つの感情に長くとらわれること」を回避できるのかなぁ
感情の認知、受容、選択のサイクルを確立しよう
特定の感情にとらわれないようにする方法は、感情を認知し、ありのままを受容し、行動を選択していくというサイクルを確立すること。
このサイクルを確立するためのポイントとして、以下のポイントがが紹介されています。
- 【認知】表層的な感情だけではなく、その裏に紐づく様々な価値観を意識した多角的なアプローチにより、感情認知の精度をあげる
- 【受容】全ての感情には理由があり、価値があるという意識を持つ
- 【選択】どのような選択も絶対に正しいということはない。納得感を重視する
まとめ
プルチックの感情の輪。これを知っただけでも本書を読んで得した気分になれました。
私の場合、会社の上司や部下にたまにイラっとしてしまったり、
仕事そのものにやる気が出ない時なんかが時たまあるのですが、
そんな時は冷静に自分の感情を分析すれば、今よりももっと上手く対処できるようになれるのではないかと感じました。
自分の感情と上手く付き合う上で、本書は多くの示唆を与えてくれます。
興味を持っていただけたら嬉しいです。
初めて使ってみたけど、選書サービスはいいですね。
普段は絶対に手に取らない本を読む良いきっかけになりました
最後まで読んでくれて、ありがとうございました〜。
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