「バカの壁」に続き、「超バカの壁」を読みましたので感じたことなどを書き連ねます。
この本を読んだきっかけはいたってシンプル。
「バカの壁」読んで、「一元論」からの脱却が大事というのはわかったものの、もう少しちゃんと理解したいなーと思ったから。
この記事を書いているGeorge(父)は、都内在住サラリーマン(妻1人子供3人)。不毛な通勤時間をほぼ全て読書に費やし、年間100冊程度の本を読んでいます。自らの備忘も兼ね感想などを書き連ねます。
超バカの壁は、いわずと知れた大ベストセラーである「バカの壁」の続編。
と思って読んでいたら、その間に「死の壁」という正当な続編があるらしいです。
本書は、「バカの壁」、「死の壁」を書いて以降の読者から寄せられた疑問に対する答えを書き連ねた形のエッセイ。
まずは、「バカの壁」から読みましょう。


タイトルだけ見て続編と勘違い💦
とはいえ、違和感なく読み進められました
- バカの壁を読んだ方
- 多面的な視座を身につけ、バカの壁を超えたいと考えている方
- 養老節が好きな方
\ それでは、いってみましょう


ニートに感謝する
社内に働かずにお給料をもらっている人が少なからずいる。
こういう社内ニートの方に腹を立てるのはお門違い。
何故なら、働かない人がいるから、自分が少し頑張れば重宝されるから、というお話。
「自分は一生懸命仕事しているのに、対価に見合った仕事をしてない人がいて不公平だ」と考えて要らぬストレスを溜めているくらいなら、このような考え方は大事ですね。
集団におけるパフォーマンスの良さの割合は、結局のところ2割(高)、6割(中)、2割(低)に収束していくとする2−6−2の法則(働きありの法則)を思い出しました。



真逆の視点から捉えてみるのが大事なんだね
ピンチはチャンス!
スッキリしなくていい
靖国問題をはじめ、韓国、中国との間のなかなか解決しない問題を例に、「スッキリさせないこと」も大事だという考え方。
自分がスッキリすれば、相手がスッキリしない。相手がスッキリすると今度は自分がスッキリしない。
喧嘩になります。
あえて、「スッキリさせない」方が良いこともある。
白黒つけないと、「なぁなぁだ」とか、「うやむやだ」、「いいけげんだ」、などと考えてしまいますが、
こういった後ろめたさを持ちながら前に進むのも悪くないな、と思えました。
これも取り入れたい視点です。



たまに、「結局、この会議では何が決まったの!?」とか血相変えて怒っている人がいるけど、「白黒つけにくいということがわかっただけでも新たな気づきですよ」とか言ってみようかな、怖いけど
社会の穴を埋めてお給料をもらう
社会が必要とするもの(穴)が先にあって、その穴を埋める(ニーズを満たす)ことが「給料を得る」ということ。
自分のやりたいこと、自分にあった仕事を最初から探すのは視点がずれているよ、というお話。
この社会の穴を埋めるという感覚が欠如すると、穴を埋める前に山を作り出す。
無駄な橋やハコ物ばかり作る公共投資につながる。
目の前の仕事を一生懸命取り組むと、自分が埋めるべき社会の穴が見えてくる。
たまに、穴も埋めずに山を作ってばかりの人もいるけど、平坦な道に山ばかり新しく作って、
世の中の環境変化が早い、世知辛い、などと言っていることはある意味滑稽なのかもと感じました。



広く多面的な視座を持って物事を捉えることの重要性をあらためて実感
\ 最後に一言 /
こちらで紹介したのは本書の一部です。
ライブドアの話、郵政民営化、靖国参拝問題、などなど、
今30代後半以降の方に懐かしい話が出てくる点が嬉しかったです。
他にも、日本は外国と違って無意識の中に自己が存在するので、「自分はいったい何者か?」、
などと改まって考えなくていいよとか、ハッとする視座をたくさん提供していくれていて面白いです。
養老先生の本は、いつも、何か大切なことを気づかせてくれます。
ぜひ、読んでみてください。
物事が行き詰まった時、「ああすればこうなる」という考え方を半分捨ててみよう!



最後まで読んでくれてありがとうございました〜







