「毎日、休まず働いているのに、仕事はもちろんプライベートも上手くいかない、楽しくない」。
情報過多、多忙すぎると言われる現代、こんな悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか。 WHITE SPACEを読めば、少し気持ちが楽になるかも。
- 忙しすぎる毎日に、息が詰まりそうになっている人
- なにかしらのスケジュールが入っていないと落ち着かない人
- 気づけば、充実感のない中で1日が終わっている人

まさに自分がこんな感じ



授業→部活→塾で帰宅は22;00。子供だって忙しいよ


- タイトル:WHITE SPACE -仕事も人生もうまくいく空白時間術-
- 著者 :ジュリエット・ファント 訳:三輪三矢子
- 出版年 :2022年
- 出版社 :東洋経済新報社
- 評価 :⭐️⭐️⭐️⭐️☆(4)


\ それでは、いってみましょう
現代人に圧倒的に不足しているホワイトスペースとは?
ホワイトスペースとは、「ひと息ついて、内省し、計画し、創造するための時間」のこと。
仕事やタスクから完全に距離を置く時間に限ったものではなく、あくまでスケジュールとスケジュールの間に一息つける時間のことです。
ホワイトスペースは、火を起こすために必要な酸素をイメージしましょう。仕事、プライベートベートの関係なく、充実したものとするためには、ホワイトスペース(=酸素)が必要なんです。



サントリーによるアメリカ・ビーム社(ジムビーム)の買収は、ブランドの獲得に加え、アメリカ全土の販売チャネルを確保することが目的との見立てがあります。配荷率は重要な要素ですね
ホワイトスペースを取ることを邪魔する4つの時間泥棒
一般的には、会社やチーム、そして働く人間を前進させるために有益な力として認識されている、「意欲」、「優秀さ」、「情報」、「活発さ」の4つの要素。これらは、一歩間違えると時間泥棒となって貴重なホワイトスペースを奪うことに繋がります。
時間泥棒その1:意欲
著者も言っていますが、意欲は人間の創造的活動の源であり、これがないとなにもできないはその通りですが、これが行き過ぎると、「やれることは全部やろう」となって、「意味のないことに対しても頑張りすぎてしまう」。これによって貴重なホワイトスペースが削られます。



成功が登るほどに高くなる頂上がない山のようなものだとすると、適切にコントロールしないと燃え尽きちゃいます
時間泥棒その2:優秀さ
優秀な人ほど、必要以上に細かい部分、枝葉までこだわって100点を求めてしまうと時間がいくらあっても足りません。優秀さはここぞという時まで大事に取っておいて、どうでも良いことには寛容にならないと、ホワイトスペースがなくなっていく一方です。



僕は優秀だから、気をつけないとなぁ…
時間泥棒その3:情報
この情報化社会において、情報(データ)は21世紀の石油だ、なんて言われるくらい大事なのものだけど、情報集めとその共有にばかり躍起になると、何のための情報かがわからなくなって、無駄なメール、資料、ダッシュボードの山だけが残る。自分だけではなく、周囲の時間も奪ってしまいます。



「情報のアンテナは高く、報連相はしっかりね」は、社会人の常識。情報が過剰になってしまう気持ちはよくわかるけど、足るを知る、ことが大事ですね。
時間泥棒その4:活発さ
仕事はさっさと片付けたい。TODOリストを作って消し込むのが好き。常にマルチタスクをしている。仕事のあとは大概疲れ切っている。このような人は「活発さ」の虜になっている可能性が高い。怠けていると思われることに対する恐れも大きな要因。必要以上の活発さはホワイトスペースが取れない原因の1つとなっている。



どこかでブレーキをかけないと、ほんと際限がなくなっちゃう。立ち止まって考える時間が全くないもんね
紹介した4つの時間泥棒のリスクと打ち手をまとめるとこんな感じ。
強み(特性) | リスク | 打ち手(問いかけ) |
---|---|---|
意欲 | 頑張りすぎちゃう | 手放せることがないか見つめてみよう(冷静に考えるとやらなくていいことはたくさんある) |
優秀 | どうでも良いことに完璧主義 | 「十分」とはどの程度か?(いつも100点は必要ないよ) |
情報 | 情報が過多すぎて活用できない | 本当に知るべき重要なことは何か?(情報過多は大事なことから遠ざかる原因) |
活発 | やりすぎて忙しくなりすぎる | (細かいタスクをやっつけることではないはず) | 本当に注目すべきことは何か?
人間が持つ特性の1つに、どれだけ成功しても「もっと、もっと」となってしまう快楽順応というものがあるので、上に挙げた4つの時間泥棒のどれが自分に当てはまるのか、しっかりとチェックしたいところです。
言わずもがなですが、自分のホワイトスペースも大事だけど、周囲の人のホワイトスペースも大事ですね。その意味で印象に残っているフレーズがこれ。
その言葉は、親切か、正直か、必要かを問う。
ただし、親切で正直だからといって言うべきではない。
言うべきだからと言って自分が言うべきとは限らない。
自分が言うべきだからといって今、言うべきとは限らない。
本書 P273より



会社の会議で心がけたいことですね
\ 最後にひとこと /
木を植えるのに1番良い時期は20年前である。次に良い時期は今である
中国のことわざ
ホワイトスペースを取り入れて、本当に大事なことに取り組むための、心と時間的な余裕を持つことが仕事も人生も豊かにすることを実感できる本でした。


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