今回は、「最小の時間で成果を最大に」の副題に惹かれて手に取った本、「エッセンシャル思考」について紹介します。
英語で「エッセンシャル(essential)」というのは「本質的な」という意味。この本の主張を要約すると「不要なものを排除して本質のみにフォーカスすれば、万事うまくいくのだ。そのための心構えを伝授しよう」という内容。
この本の主旨に沿ったシンプルな解説を心がけます
- 仕事を断るのが苦手。働きすぎて疲れている人
- いつも些末なことに気を取られ、大事なことが後回しになっちゃう人
- エッセンシャルってシャンプーでしょ?な人
\ それでは、いってみましょう /
- タイトル:エッセンシャル思考
- 著者 :グレッグ・マキューン
- 出版年 :2014年
- 出版社 :かんき出版
- 評価 :⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️(5)
エッセンシャル思考になるためには、3つの思い込みを捨てることが重要。
3つとはすなわち「やらなくては」、「どれも大事」、「全部できる」のこと。
この考えに染まると、すぐに不要な物事の海に溺れてしまい、自分にとって本当に大事なことを見極め、最高のパフォーマンスを発揮する機会と無縁になってしまう。
3つの思い込み。どれも心あたりある…
それでは、どうすればこの悪しき思い込みから抜け出すことができるのか。本書では全部で20個の考え方が解説されているんですが、とりわけ印象に残った点を3つばかり紹介しますね。
ノイズ 〜大多数のものは無価値である〜
万物の大半はほとんど価値がなく、ほとんど成果を生まない。少数のものだけが非常に役に立ち、大きな影響量を持つ。
リチャード・コッチ(起業家、コンサルタント)
いきなり言われると、グサッとくる言葉です。普段の生活、仕事、人付き合い、etc…
冷静になって「これは必要不可欠か、重要かどうか」を考えてみると、自分にとってどうでも良いこと、やらなくてもいいことを一生懸命やっていたりしないでしょうか。
本当に重要な、本質的なことにフォーカスするためには、本質的ではないこと全に「ノー」と言わなければだめ。
いやいや、その「No」をいうのが難しいんだよ
重要な少数(20)が些末な多数(80)に勝る、成果の80%は20%の努力に起因するという、「80対20の法則」。いわゆるパレートの法則も紹介されているよ
「ノー」と言えないから困ってるんですよね。ではどうしたらいいのでしょうか。
トレードオフ 〜何かを選ぶことは、何かを捨てること〜
まさか、調査兵団のエルヴィン団長も、エッセンシャル思考を読んでいたとは・・・
結局、すべてを手に入れることはできず、何もかもやるというのは不可能。何かを選ぶということは、つまりは何かを捨てること。
この基本を理解することが、「不要なものを排除して本質のみにフォーカスしましょう」という本書の考えを身につける第一歩です。
「どれも大事だから全部やる」ではなく、「大事なものはほとんどない。なんでもできるけど全部はやらない」この考え方が重要
キャンセルする、捨てる
勇気を振り絞ってノーをいうことにより、これ以上の無価値かつ不要な物事が増えることは防げます。しかし、すでに引き受けてしまっているものはどうすれば良いのか。
仕掛かりものをキャンセルし、捨てるのしかありません。ここで「もったいない」が目の前に立ちはだかります。
「ここまで、たくさんの時間と労力、お金かけたのに、今やめるなんてもったいない…」こう思いますよね。
継続することが、さらなる無駄に繋がることがわかっているのに、過去に支払った、費やしたコストを気にしてやめられず、ずるずるいってしまうこの現象、心理学的にはサンクコスト(埋没費用)効果といったりします。
完全に辞めるのが難しければ、1回、お試し期間としてやめてみるのも一つの方法。この時に、誰も困っている人がいないという事実を確認するようにしてください。これが、無駄だからやめてもいいことの証左です。
本質にフォーカスするため、不要なものは徹底的に排除するようにしましょう。
子供のうちは全部大事でもいいんじゃない?大人からすると一見無駄と思うことからもいろいろと学んでいる
そうだね。本書でいう「本質的」というのはあくまで「自分にとって大事かどうか」と解釈するのが正しいね
\ 最後にひとこと /
本書はアメリカで50万部以上売れたベストセラーなだけあって、とてもわかりやすくまとまっています。2014年の出版ですが、内容は全然古くないです。
私はこの本を読んで、少し気持ちが軽くなしました。最近、忙しいなー、疲れてるなーと感じている方は読んで損はありません。ぜひ手にとってみてください。
最後まで読んでくれて、ありがとうございましたー
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