大学教授でアーティスト。何かとメディアや政治(政策)の世界で大活躍の落合陽一さん。
私が落合陽一さんを知ったのは、NewsPicksの素晴らしいコンテンツである「WEEKLY OCHIA」を見たことがきっかけでした。
その後、落合さんが執筆された本を熱心に読みました。
その甲斐もあって、最初は理解が難しいと感じた落合さんの思想や考えも、時間と共にようやく理解できるようになりました。
そこで、今回は落合さんのおすすめの本を5冊ご紹介します。
この記事を書いているGeroge(父)は、都内在住のサラリーマン。通勤電車のほぼ全てを読書に費やし、年間100冊程度の本を読んでいます(プロフィール)。また、家庭菜園も10年くらい楽しんでいます。
\ それでは、いってみましょう
落合陽一さんってどんな人?
まず、落合陽一さんを知らない人のために簡単に紹介したいと思ったのですが……
落合陽一さんはひとこで言うとつかみどころがありませんw
参考までに、書籍の最後の方に掲載されている著者紹介文がこちらです。
メディアアーティスト。1987年生まれ、東京大学大学院学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の早期修了)、博士(学際情報学)。筑波大学デジタルネイチャー開発研究センター センター長、准教授・JST CREST xDiversityプロジェクト研究代表。
著者;落合陽一 「デジタルネイチャー 生態系を為す汎神化した計算機による侘と寂」
以下(略)
よくわからないミステリアスな部分と、若くとても博識なのに変に肩肘張っていないキャラクターが素敵です。
最近では、落合さんが代表取締役を務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社がNASDAQに上場するなど、
さまざまなフィールドで大活躍されています(*記事執筆時点は2023年10月です)
ちなみに、落合さんが“読書”とこれからの“教養”について解説した「忘れる読書」、という本があります。
落合流のおすすめ読書術やこれからを生きるうえで参考となる思考法だけでなく、
学生時代の落合さんがどのような本を読んで今に至っているのかが垣間見れます。
落合さんの人となりがよくわかる履歴書的な要素もある本ですので、
落合陽一に興味がある方は、まずはこちらの本を読んでみるのもオススメですよ。

おすすめ本はこちら
まえがきが長くなりましたが、私が読んだ中で特におすすめの本5冊をご紹介します。
①魔法の世紀
落合さんの思想に触れるため、まずは「魔法の世紀」を読むのがおすすめ。
この本では、2次元の映像の時代から技術によって支えられた3次元の世界への移行、つまり、もはや魔法ともいえるような時代への変遷が語られています。
コンピュータの発展の歴史からメディアとアートの関係の変化など、事実に基づいた情報が詳細にまとめられており、非常に素晴らしい一冊です。
この本は2015年に出版されましたが、当時の落合さんは28歳。その洞察力は驚異的です。
彼の思考力に圧倒されることでしょう。
この本の最後では、「デジタルネイチャー」という考え方を提唱されています。
デジタルネイチャーは、誰もが相反するものとして捉える「テクノロジー」と「自然」を融合させ、これらがシームレスに結びつく未来の世界観を示唆しています。
落合さんの思想を深く理解し、その魅力に触れるためにも、ぜひこちらの本から読み進めてみましょう。
②デジタルネイチャー

魔法の世紀を読んだ後は、落合さんの代表作「デジタルネイチャー」を読みましょう。
魔法の世紀の最後に紹介されている、デジタルネイチャーという世界観が本書でしっかりと説明されています。
ただ、かなり表現が抽象的なので、いきなりこの本を読むと面食らうかもしれません。

自分もその一人。出だしの描写とか村上春樹さんの「1Q84」を彷彿とさせる表現振りに焦っちゃいました😅
「バカの壁」で有名な養老孟司さんも「デジタル」と「自然」という相反する概念を結びつけたこの世界観を理解するには時間がかかるとコメントされています。
「デジタルネイチャー」については、別の記事で詳しく紹介しているので、興味がある方はそちらも参考にしてみてください。





「この本を読まずに落合さんは語れず」と言っても良い代表作なので、ぜひ読んでみましょう
③日本再興戦略
こちらは、日本が抱える人口減少、少子高齢化に真正面から切り込んだものとなっています。
落合陽一が考える日本論も展開されていて、とても面白いです。
自分が大好きな歴史作家、司馬遼太郎さんを彷彿とさせます
2018年の本ですが、これが政策になっていれば、随分と世の中が良い方向に変わっていたのではないか?
といったものも多く、全く古さを感じません。落合さんの洞察力に魅せられること間違いなしです。
ChatGPTの出現は、落合さんが当初考えていた以上のスピードでデジタルネイチャーな世界をたぐり寄せたのではないかと感じもしますが、落合さんがこれから、どのような思想を持って行動されていくのか、本当に楽しみです。
こちらも別記事にまとめていますので、ぜひ読んでみてください。


④落合陽一 34歳 「老い」と向き合う


こちらは、「魔法の世紀」や「デジタルネイチャー」とは少し雰囲気が変わり、等身大の落合さんの考えに触れることができる本です。
冒頭の第一章で、養老孟司さんと落合陽一さんが「老い」や「死」をテーマに対談されているのですが、これを読むだけでも価値があります。
人間にとって「死」は自然なものなのに、なぜか日常からは遠いところに置かれている。
「1人称」としての「死」を語ることはできず、結局は「2人称」でしか「死」を語ることはできない。
この「2人称」の死を認識した上で、「老い」と「介護」の問題へとテーマは広がっていきます。
落合さんのデジタルネイチャー研究所でも、3K(きつい、汚い、危険)といわれる介護産業に注目していて、さまざまなテクノロジーを開発中だとか。
この本を読むと、否定的に語られることが多い、「人口減少」、「少子高齢化」、「介護産業」が抱える課題を、前向きに捉えることができるようになると思います。
「老い」はテクノロジーの力を借りることにより、パラメータに近いものになると考えている。それでも避けられい老いとどう向き合うか。好きなことだけやる生き方は、とても豊かな老い方である、という言葉が印象に残ります。



ピンチはチャンス。子供の頃からよく知る訓示を思い出しました
⑤10年後の仕事図鑑


タイトルだけ見ると、若い人向けという印象を受けますが、いやはや、人生100年時代を迎えようとしている中、会社勤めのサラリーマンは必読かもしれません。
「AIをはじめとした新技術を脅威と捉えるか、チャンスと捉えるか」。
もちろん、チャンスとして前向きに捉えましょうという論調ではあるのですが、その考察が深いです。
落合さんと堀江さんの鋭い意見が交互に展開されるので、歯切れも良くて読みやすい本に仕上がっています。
「普通(常識)」を疑え!。
「会社勤めの労働」を千と千尋の神隠しの湯婆婆に「名前」を奪われることと同義だとする落合さんの意見には脱帽。
40代迎えたサラリーマンとして、「このまま定年まで波風立たせずにやっていこう」ではまずいぞ、という気持ちになりましたw
これからの時代、安定を求めることは安定には結びつかないということを改めて認識。
これからの進路やキャリアに悩む学生さん、サラリーマンの方にとっての必読書です。
まとめ
落合陽一さんの本はどれも面白いのすが、今回は特におすすめしたい5冊をピックアップさせていただきました。
落合さんの思想を一番表現している本は「デジタルネイチャー」だと思っていますが、いきなりだと少し理解することが難しいと思っていますので、最後におすすめの読書順を紹介します。



なんせ、デジタルネイチャーは、相反する(と思っていた)デジタルと自然をくっつけちゃっているので😅
結論、「①魔法の世紀→②デジタルネイチャー→③日本再興戦略」の順番がおすすめです。少しづつ落合陽一さんの思想を掘り下げていくようなイメージで読んでいけると思います。
2023年8月には、落合さんが代表を務めるピクシーダストテクノロジーズ株式会社がアメリカのNASDAQに上場しましたね。
ますます活動領域を拡大している落合陽一さんの本、ぜひ、お気に入りの1冊を見つけてみてください。



最後まで読んでくれて、ありがとうございました〜。
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