【書評No.37】リーダシップは人生を変える! 誰もが人を動かせる(森岡毅)

USJ復活の立役者、株式会社刀を立ち上げ、「マーケティングとエンターテインメントで日本を元気にする」を合い言葉に、沖縄北部で日本発の新テーマパークプロジェクトを推進する森岡毅さん。

この方の本を読むと勇気が湧いてきますw。本書のテーマはリーダーシップ。

もちろんリーダーシップの勉強にもなるのですが、それだけではなく、日本に対する愛情であったり、キャリアに対する前向きな姿勢に触れるとやる気がでてくるんです。

今回は、そんな森岡毅さんがコロナ禍で執筆した、「誰もが人を動かせる」を読んだので紹介します。

リーダーシップがあらゆるビジネスにおいて必須のスキルといわれていることは疑う余地がない事実ですが、それはなぜなのか。

リーダーシップを身に着けることのメリットを理解し、リーダーシップスキルを身につけるためにはどうすればよいのか。森岡毅さんの子供時代からのエピソードなども交えて解説されています。

読み終えたころには、なんだかわからない高揚感につつまれるはずです(笑)

この記事を書いているGeroge(父)は、都内在住のサラリーマン(管理職)。通勤電車のほぼ全てを読書に費やし、ビジネス書を中心に年間100冊程度の本を読んでいます。(プロフィール)。

この記事(本)はこんな方におすすめ
  • リーダーシップスキルを獲得したい方
  • 最近、やる気がでない。背中を押してほしいと思っている方
  • 日本を代表するマーケターである森岡毅さんのファン

\ それでは、いってみましょう

目次

リーダーシップとは?

まず、リーダーシップとは「共同体のために人を動かすこと」「相手に影響力を行使して、その人を動かして共同体の目的を達成する確率を高める力のこと」。森岡さんが考えるリーダーシップの定義です。

George(父)

自分の子供に勉強させるだけで四苦八苦しています。「人を動かす」なんて特別な人でなければ無理でしょ〜

いやいや、そんなことはありません。

「リーダーシップは生まれながらの先天的に備わったスキルではなく、意識的にリーダーシップが身に付く欲を持ち、泥臭い経験を積み重ねることで、誰もが自分なりのリーダーシップを発揮することができるのだ」。森岡さんはこのように述べています。

リーダーシップは、ある経験を積み重ねることにより、本来は誰もが発揮できる「職能横断型のスキル」であり、これを身につけることにより、自らの主体性を取り戻すことができる素敵なスキル(ついでに報酬も上がる)。

どのような経験を積むことが有効なのでしょうか。

まずは、自分の型を確認しよう

リーダシップを身につける議論に入る前に、一言リーダーシップといっても3つの型があるとのこと。

3つの型とは……

L型
(Leadership)

  • 人々を統率して動かす力を強みとするタイプ

T型
(Thinking)

  • 思考力を強みにするタイプ

C型
(Communication)

  • 伝える力や人と繋がる力を強みとするタイプ

あなたは、L型が文字通りのリーダシップという印象を持っていませんか?

森岡さんも社会人になりたての頃はそのように考えていたようですが、現在は、「T型(思考力)」や「C型(コミュニケーション)」も、それぞれの強みを活かしたリーダーシップを発揮していけると確信しているとのこと。

なお、森岡さんは典型的なL型とT型の要素を合わせ持っている一方、C型は大の苦手。このために、若い時は多くの失敗や苦労を重ねられたとか。

けー(中1長男)

自分が何型かを考えてみると面白いね

T型(思考力)がリーダーシップを発揮するためには必要ことは?

T型は、思考力に強みがありますが、失敗を過度に恐れるあまり極端に行動力が不足している、といった弱みを持ち合わせています。

この弱みを克服してリーダシップを発揮していく(周囲を巻き込み動かす)ために必要なことは、次の2つ。

  1. 「必ず成し遂げたい」と思える対象(=欲)を持つこと
  2. 苦手な行動を行うストレスに耐えうるメンタルを獲得すること

どうやって欲を持ち、ストレスに耐えうるメンタルを獲得するのかは後述するとして、T型の人であれば、組織のNo.2としてトップの意思決定を助ける「軍師タイプ」のリーダーシップを目指すのが醍醐味である、と森岡さんは述べられています。

けー(中1長男)

軍師といえば諸葛亮孔明

C型(コミュニケーション)がリーダーシップを発揮するためには?

C型(コミュニケーション)の人は、人に伝える力はもちろん、相手の意図を汲み取った双方向のコミュニケーション能力に優れ、社交的、外交的。たいていの相手に好かれるチャームを持ち合わせています。

このタイプの弱みは、人と繋がることが得意な一方、人と摩擦を起こすような決断や行動ができないこと。

そんなC型の人がリーダシップを発揮するのは、T型と全く同じ。すなわち、次の2点となります。

  1. 「必ず成し遂げたい」と思える対象(=欲)を持つこと
  2. 苦手な行動を行うストレスに耐えうるメンタルを獲得すること

C型の人には、自らの考えを相手に押していく「プッシュ型」ではなく、相手の強みを引き出して活かす「プル型」のリーダーシップを発揮できる可能性があります。

George(父)

なるほど。強い欲(目的意識)を持つことメンタルの強化がリーダーシップ発揮の必須条件ということですね。どっちも獲得するのは難しそうだ……

何かをなしとげたいとする「欲」をもつためには?

強い承認欲求や目的意識を持つL型と違い、T型とC型に属する人はどうすれば「欲」を獲得することができるのかが次の焦点です。

「欲」がないように見える人も、欲求不満のストレスや自尊心を傷つけたくないという「安全欲」や「自己愛」と言った「欲」は持っており、実は「強欲」の持ち主。

「欲」を持っていない人はいないので、適切なトレーニングを積めばリーダーシップを発揮するための必須条件である「欲」を持つことができる、と森岡さんは述べられています。

具体的には、小さなことから「やってみたいこと」を設定するリハビリトレーニングを継続すること。

けー(中1長男)

トレーニングのフレームワークも紹介されているので詳しくは本書を読んで確認してね

George(父)

「欲」の強さは、発揮できるリーダシップの上限値だと思うべし!そのくらい「欲」は大事な要素なんですね。

メンタルを鍛えるには?

日本では欧米と比べてリーダシップが育たないといいます。子供の頃から和を尊ぶことや周囲と必要以上に協調することの重要性を教えられることが多いのも1つの要因。

そんな日本でリーダーシップを発揮するためのメンタルを鍛えるためには、

自ら適切な環境を選択し、飛び込む必要があると森岡さんは述べられています。どんな環境かというと次の3つ。

  1. 自分の特徴を強みとして活かせる環境
  2. 「自分がやらねば!」と思い込める環境
  3. 広い視野と職責スペースが持てる環境

「あまりに周囲の能力との差がありすぎると自分がリーダーシップを発揮できない」ですし、「自分が強い欲(目的意識)」を持てない環境でも辛い。またしっかりとした職責を与えてもらえないと周囲を動かし自ら決断していくリーダーシップの本懐が達成できません。

George(父)

いずれにしても、リーダーシップ発揮のためのメンタル強化策は、「失敗を恐れずに場数を踏む」ことしかない、と理解しました

まとめ

ここで紹介したのはほんの一部。リーダとして「仲間を本気にさせる方法」であったり、「安易に褒めすぎずに相手を認める」ことの重要性、「周囲の能力を最大限引き出す方法」などが、森岡さん自身のキャリアを振り返りつつ解説されています。

全編通じて、森岡さんの文章はロジカルで読みやすい上、自身の経験の裏付けがこれに加わり、まさにリーダーシップ発揮のためのバイブル的な本となっています。

おすすめできる良書だと思いますので、ぜひ読んでみてください。

George(父)

現在は、株式会社刀を立ち上げ、マーケティングとエンタメの力で日本復活を計画する森岡さん。本書の最後の方には森岡さんの将来ビジョン等、日本復活に向けた強い想いが語られていて、私の心も熱くなりました

けー(中1長男)

最後まで読んでくれて、ありがとうございました〜。
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この記事を書いた人

40代都内サラリーマン🧑‍💼 妻1人、子供3人の父
新しいもの好きで飽きっぽい性格。人生とことん楽しむために、仕事も頑張る
座右の銘は「知らぬが仏、忘れるが勝ち」
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